「告白するまで@1分!」について
ティラノゲームフェス 2020 が終わりました!
運営さん、作者さん、プレイヤーさん、お疲れ様でした。
フェスの感想は別で余裕があれば書きます。
今回は自作について、
制作時の感想で書かなかったことを中心に書きます。
やりたかったこと
① 1プレイ1分のゲームをつくる。
そもそもは「1 分ノベルコンテスト」参加作品なので、テーマありきでそうなりました。
そして、フレーズの掛け合わせにたどり着くわけですが………。
私はこの時に、明確にゲーム実況というものを意識しました。
どういうことか。
私はノベルゲームを作る以上、多くの人にやってもらいたいと思っています。
なので、ゲーム実況での拡散はとても嬉しいことです。
しかし、ノベルゲームは一回見て終わるタイプが多いため、
ゲーム実況で一度見た後に「私もやろう」となりにくいです。
これでは結果的に、多くの人にやってもらえなくなってしまいます。
じゃあ、ゲーム実況を禁止にするか。これは絶対NOです。
私たちはゲームを探すとき、インターネットで探すはずです。
そのインターネットでの露出を減らしてしまっては、認知すらされなくなります。
そして何より、私はゲーム実況という文化が大好きなので、それを否定するような行動は駄目です。
というわけで、
- ゲーム実況しやすく、
- 実況を見た後やりたくなる
ようなゲームを作る。これが本当にやりたかったことです。
ゲームシステム
やりたかったことを踏まえて「告白するまで@1 分!」を見ると、
私の意図がかなり伝わるんじゃないでしょうか。
- なぜ ED が 1000 個もあるのか?
- タイトル、サムネに使えるパワーワードが欲しいから。
- ゲーム実況でコンプリートできないから。
- なぜ選択肢が多く、しかも正解がないのか?
- 遊ぶ人によって選び方に個性が出るから。
- 正解(TRUE)があると、それを実況で見て満足してしまうから。
実際のところ、まぁまぁ(完全無名の私からすると奇跡レベル)な数の実況をしていただいており、
一つの成果として大変嬉しく思っています。
しかしそこから「私もやろう!」と思ってくれた方がいるかと言うと………、これは微妙なところです笑
で、面白いの?
ここが悔しいポイントです。
まず、私自身は面白いものができたと思ってます。
ニヤニヤしたり、失笑したりしながらツッコミ続けた結果、少なくとも私には笑えるようなものができました。
絵描けない、作曲できない、文章書けないの 3 拍子が揃った私らしいゲームです。
ただ、我が子は可愛く見えるもので、世間一般の皆さんに対しても面白いかと言われると、うーんって感じです。
まず、計画から破綻してるんですよね。1000 個も面白いもの作れるわけないでしょう。
実際には、個性が出るとは良いながらも、やはり誰しもが選びそうなフレーズというのはあって、
そういうフレーズ(10 個くらい)に対しては結構気合いを入れて作ったのですが、
それでも満足に作れたとは言い難いです。10 個ですら、です。いわんや 1000 個をや。
そしてセンス問題です。
そもそも私の面白センスもたかが知れており、フルパワーを使ったとて、人を笑わせるのは難しいことです。
いわんや 1000(ry
さらにこれも重要なのが、相性問題です。
面白いと感じるものは人に依って千差万別です。
特に下ネタ系は、それだけで無理って人がいることも知っています。
笑えれば OK という人もいますが、
「コイツつまらないし、しかも下ネタだし気持ち悪い!」と思った方は、言わないだけで絶対いると思います。
私ですら「このフレーズ気持ち悪い!」と思ったりしましたから、他の人は尚更です。(修正しろ)
そんな感じで、笑い系は本当にいばらの道だと感じました。でも私はやりたいので、またやります。
ゲームをやってくれたのに、つまらなかった人、すみません。修行中だと思って大目に見てやってください。
裏テーマ
ここからは、裏テーマというか、ゲームをプレイしただけでは知りえない、このゲームのメッセージについてです。
こんなゲームにめめめ、メッセージ!?!?!と思うかもしれませんが、実はあります。
私の作るゲームには必ずテーマがあります。無いとブレるからです。
本来はプレイヤーの方が想像してくれれば良いもので、こちらがそれを言うのは野暮ってもんなのですが、
今回は何となく明かします。
「告白するまで@1 分!」のテーマは、ずばり、「告白して、失敗しろ!」です。
私は少年のころ、好きな人に告白せずに後悔したことがあります。
その時の経験から、やはり告白はした方が良いと思ってます。
もしかしたら両想いかもしれないから、とかそういう話ではないです。
むしろ「失敗しろ!」ですから、振られた方がいいとすら思ってます。
何故か?振られると、存在を否定されたような気持ちになり、孤独を感じ、めっちゃ傷つきますが、
でも、死にはしないってことに気付くことができるからです。
この感覚はとても重要です。
私はとにかく失敗を恐れる子どもで、先生や親に怒られる事は絶対にしませんでした。
失敗=(社会的)死なのだと、考えていたんだと思います。
人間は無意識レベルで死を避けようとします。高い所が怖いのは、落ちたら死ぬからです。
なので、私は失敗を避けていました。これは言い換えると、挑戦をしなかったということです。
もちろん、死を避ける能力は重要です。ただ、死にはしないことを恐れ過ぎるのは問題です。
傷つくことを恐れて何もしない人間は、何も得られないからです。
そういう人は、私だけではないはずです。なので失敗を恐れる人を想って、このゲームを作りました。
どんなパターンを選んでも必ず失敗するのは、そのためです。
また、やりたい事とずれるため無しにしましたが、当初、このゲームには 1000 個クリアした時に開放される 1001 個目の ED がありました。
これだけ失敗したアナタは、もう何があっても大丈夫!次こそはうまくいくと良いね!
ED.1001 『1001 度目の正直』
今回のオチ
以上が、「告白するまで@1 分!」に関して私が思っていることの、ほぼ全てです。
散々色々書きましたが、あくまで私の頭の中の話です。
プレイする人は、気軽に 2、3 周してクスっとでもしてくれれば、それでもう私は大満足です。
そして、これから 3 月、つまり卒業シーズンなわけですが………、学生諸君、ここまで読めば、卒業式までに何をするかは分かるね?
そう、やることは一つ。
「リア充共は告白して、失敗しろ!」
あれ?何か違うな。